一年前の京都アニメーション放火事件、コロナショックと2度の延期を経て、やっと公開です。
事前情報は気になりつつも、恐らくOAされた後の主人公の話になるんだろうなと予測していましたが、10話の女の子が老衰で亡くなって、その孫がでてくるという時間軸!その孫が50年間、毎年祖母の誕生日に届けられていた手紙を見つけ、その手紙を書いた人物を辿る中で、本編が始まるという壮大な展開に興奮しまくりでした。
ヒロインは回を追うごとに女性、人間らしくなっていくのですが、どうしても救われない点が、自分を愛してくれた男性を戦争で亡くしたことを受け入れられず、届くことの無い思いを手紙に綴っているのが本当に切なくて、このまま報われることがないのかなと思いきや、さすが劇場版、感動のフィナーレを飾る展開を用意してくれてました。
冒頭の祖母の手紙を書くに至る話を本編の中でも病気を抱えた少年でも展開しつつ、技術革新という時代が流れたからこその相手に気持ちを伝える方法が変わることも押さえつつ、本質的に大切なものは何かということを考えさせられます。
本当に素晴らしい作品でした。