徹底的な拭き取り調整を行っていた外装の蛍光レッドだが、ようやく全体のバランス調整が完璧に完了した。
パーツをトレイに並べて俯瞰してみても、エッジやモールドへの塗料の残り方が均一になり、クリアパーツの透明感を阻害しない極上の仕上がりに落ち着いた。UVライトを当てずとも、うっすらと赤みがパーツの輪郭を縁取っているのが分かり、工作としての密度感がぐっと底上げされている。
そして、外装の仕込みが一段落したところで、いよいよシナンジュ制作における最大の難所、胸部や袖の「エングレービング(紋章)」の塗装工程へと本格的に突入した。
今回はクリアパーツの特性を活かし、エナメル塗料を用いた「拭き取り法」でゴールドとブラック(本来なら装甲色となる部分)の塗り分けを進行中だ。
ベースとなるきらびやかなゴールドをラッカー塗料などでカッチリと塗装した上から、エナメル塗料をオーバーコート。現在は、はみ出たエナメルを溶剤で慎重に拭き取り、細緻な金の浮き彫り模様だけを美しく残す繊細な作業を進めている。