アニサマ2026のDay2は、スクリーンに映し出された『幼女戦記』のターニャ・デグレチャフによる強烈な挨拶からスタートした。その声に導かれるようにステージに現れたのは、MYTH & ROIDと佐々木李子。初手から重厚な世界観を叩きつけ、2日目の幕を鮮烈に開けてみせた。
前半戦の大きな見どころの一つが、ソロとして念願のステージに立ったアーティストたちの躍動であった。
佐々木李子は、これまでキャラソンとしては何度もアニサマの舞台を経験してきたものの、ソロ名義としては今回が待望の初ステージ。並々ならぬ想いが乗った『Windshifter』のパフォーマンスは実にお気に入りであり、彼女の確かな実力がソロとして完全に開花した瞬間を目の当たりにできた。
同じく久しぶりのソロステージとなった石原夏織も輝きを放っていた。彼女もまた数多くのキャラソンを世に送り出してきた実力派だが、ソロとしての歌唱はまた格別の華がある。
また、前島亜美のステージは流石の場慣れ感があり、卓越したステージングと巧みなMCで、一瞬にして観客の心を自分側の世界へと引き付けていく手腕が見事であった。
そして、中盤から後半にかけては怒涛のハイライトが連発した。
1つ目は、もはや完全なシークレットではなく、ファンも半ば確信していた「ゆいかおり」の復活ユニットステージだ。ステージ上に並んだ二人の姿、そして放たれる圧倒的な「カワイイ」の暴力には、会場中から理屈抜きの歓声が上がった。
2つ目は、GRANRODEOの圧倒的な存在感である。数々の名曲を持つ彼らだが、やはり『Can Do』が響き渡った瞬間の会場の熱量は凄まじく、理屈抜きに血が沸き立つような熱さを味あわせてもらった。
3つ目は、高橋李依と鈴木このみによる、観客の予想を裏切らない『Re:ゼロから始める異世界生活』の最強コラボレーションだ。作品を背負った二人の共演はそれだけで熱いが、鈴木このみのメドレーのラストに仕込まれた『DAYS OF DASH』のワンフレーズの演出には、これまでの文脈が重なり、胸が締め付けられるほどのエモさを感じずにはいられなかった。
ベテラン勢のステージも、驚きと笑いに満ちていた。
小野大輔のステージでは、MCでまさかの『涼宮ハルヒの憂鬱』のSOS団に関するトークが飛び出し、懐かしさと驚きで客席がどよめいた。さらに、自身の楽曲『Kiss Kiss Kiss』のパフォーマンス中にはちょっとした寸劇が披露されたが、これがミュージックビデオ(PV)のあの印象的なシーンを完璧に模したものであり、ニヤリとさせられると同時に大いに笑わせてもらった。
しかし、今回最大のトピックを挙げるならば、やはり今まさに話題の渦中にある「超かぐや姫」から参戦した、夏吉ゆうこのステージだっただろう。その圧倒的なキャラクター性とパフォーマンスは一際異彩を放っており、観客の視線を釘付けにしていた。そして極めつけは退場時。彼女が放った「これでおしまい、めでたしめでたし」という作中のセリフの再現には、ファンとして思わずニヤリとさせられ、じわじわと込み上げる笑いと共に強烈なインパクトを残していった。
ソロの悲願、奇跡のユニット、そして完璧な作品リスペクト。アニサマの歴史に新たな1ページを刻むにふさわしい、濃密極まる2日目であった。