バーミリオン小隊の隊長機(一条輝機)がつや消しコートを終え、いよいよウェザリングを待つ段階に入った一方で、もう一つの重要プロジェクトであるハセガワ製「VF-1J バルキリー マクロス30周年塗装機」の工作も本格化している。
機首の難所を突破し、全体像の構築へ
制作開始時に直面した機首パーツの干渉問題については、コックピット先端を現物合わせで削り落とすことで無事に解決した。
PLAMAX製キットと比較すると、ハセガワのパーツ分割はより航空機としての実機らしさを追求している反面、各ブロックの微細な調整が求められる。特に機首周りのラインは完成時の表情に直結するため、サンディングと仮組みを繰り返して完璧なシルエットを追求した。
機首の調整と並行して、主翼や胴体、脚部などの主要パーツのゲート処理と表面研磨を進めた。30周年記念機を象徴する、天神英貴氏による複雑かつ美しいマーキングデカールを美しく定着させるためには、この段階での徹底した平滑化が欠かせない。
トレイに並べられた白いパーツ群を眺めると、ハセガワ製キットならではのシャープなモールドが際立つ。この精密なディテールを潰すことなく、いかに30周年モデルの華やかさを引き出していくか、構想は固まりつつある。
バーミリオン小隊という「実戦機」のリアリティを追求する一方で、この30周年記念機という「祝祭」の機体に向き合う時間は、模型制作における良いコントラストとなっている。