つや消しコートで表面を整えた一条輝機に対し、ウェザリングカラーを使用した「汚し」の工程に入った。これは、機体に実戦機としての説得力を持たせるための重要な儀式である。
墨入れとウォッシングの相乗効果
専用のウェザリングカラーを機体全体に塗布し、パネルラインへの墨入れと同時に、表面のトーンを落とすウォッシングを行った。
白地の機体に対して、あえて拭き残しを作ることで、大気圏内の飛行や激しい運用を感じさせる汚れを表現した。これにより、単なる模型を超えた重厚な質感が生まれている。
主翼、胴体、脚部といった各ブロックに対し、それぞれの形状や役割に合わせて汚れの溜まり具合を調整した。特にインテーク周りや脚庫付近には、オイル汚れをイメージした深い色を乗せている。
先行して完成させたマックス機の「清潔感のある汚し」とは対照的に、一条機は小隊を率いる隊長機として、より使い込まれた雰囲気を意識して作業を進めた。
ガンポッドやメカニカルな内部パーツには、金属の質感を活かしつつ、火薬のススや熱による変色をイメージした汚しを加えている。
ウェザリングカラーによる処理を終えた各パーツは、乾燥を経て、より深みのある表情へと変化していく。明日は、さらにここへウェザリングマスターによる微調整を加え、機体の完成度を極限まで高めていく予定だ。