とある魔術と科学の幻奏音撃【超電磁砲の部】
【超電磁砲の部】。昼の禁書目録とはまた趣を変え、よりキャラクターたちの掛け合いの妙と、音楽のライブ感が際立つステージとなった。
何より会場を沸かせたのは、白井黒子役・新井里美さんによる「お姉様」20連発。あの独特のトーンで放たれる、愛情と執念の入り混じった叫びには、会場中が爆笑に包まれた。上条当麻(冬馬)に飛び蹴りを食らわせるあの名シーンを、生のアフレコでどう表現するのかと一瞬身構えたが、そこは流石の表現力。黒子というキャラクターの愛らしさと、新井さんの職人技が光る圧巻のパフォーマンスであった。
また、インディアンポーカーが生んだ「御坂美琴が食蜂操祈の召使いになる」という屈指のコメディシーンが生アフレコで披露されたのも見逃せない。プライドの高い美琴が翻弄される様子はあまりにも滑稽で、ステージ上の浅倉杏美さんが必死に笑いを堪えている姿も相まって、会場のボルテージは最高潮に達した。
しかし、このステージの真の主役は、やはり素晴らしい演奏を届けてくれたオーケストラ「Heartbeat Symphony」であった。物語の喜怒哀楽を音で繋ぎ、時にはドラマチックに、時には軽快に、観客を盛り上げてくれるその手腕。まさに『幻奏音撃』というタイトルを象徴する、心の鼓動を震わせる演奏であった。
そして私個人として、このステージにはもう一つ特別な感慨があった。昨年のアニサマで惜しくも欠場となった豊崎愛生さんの、元気いっぱいで楽しそうな姿を拝見できたことだ。さらに言えば、ちょうど一年前のこの日、この場所でスフィアのライブを観ていた記憶が鮮やかに蘇る。
ラストシーン。万感の思いを込めて振った緑のペンライト。その光に気づいてもらえたと感じた瞬間、一年前の思い出と今日この場所での感動が一つに繋がった気がした。
『とある』という作品が持つ力、そしてそれを支えるキャスト、演奏家、そしてファンの熱量。それら全てが立川の夜に溶け合い、最高のフィナーレを迎えたのである。
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