コックピットにパイロットを搭乗させる工作を行った。ハセガワ製の精密なコックピットに対し、今回はあえて他社製パーツを流用するという選択をしている。
パイロットフィギュアには、先行して完成させた一条輝機でも使用した、造形のシャープなPLAMAX製のフィギュアを流用した。
同じ1/72スケールであっても、メーカーが異なればコックピット内の空間設計も微妙に異なる。PLAMAX製のフィギュアをそのままハセガワのシートに座らせようとしたところ、サイズが合わずキャノピーに干渉することが判明した。
キャノピー内に完璧に収めるため、フィギュアの臀部や脚部を中心にかなりの量を切り詰める加工を敢行。外観のプロポーションを損なわない限界を見極めつつ、何度も仮組みを繰り返して最適な「座り」を追求した。
苦労の末、コックピット内に収まった白いスーツのパイロットは、機首の鮮やかなレッドとデカールのマーキングに負けない存在感を放っている。
パーティングラインを消して磨き上げたキャノピーは、この工作によってようやくその役割を完遂した。透明な「窓」の向こう側に、限界まで調整して収めたパイロットの姿が見える様は、航空機モデルとしての醍醐味に溢れている。
現在、機体本体の組み立てと並行して、脚部やタイヤといった降着装置(ランディングギア)の細かな塗装と組み立てを進めている。
脚部ユニットのシリンダーやタイヤに至るまで、黒サフやシルバーを駆使して塗り分けたことで、30周年記念機らしい華やかさを支える重厚な足回りが整いつつある。
最大の難所の一つであったパイロットの収容を終えたことで、機体は「完成」という名のロールアウトに向けた最終直線を走っている。明日は、残るランディングギアの取り付けと、全体の質感バランスを整える最終調整に入る。