藍井エイル BLUE FLAiR FINAL
藍井エイルという稀代のボーカリストが放つ、魂の叫び。そのすべてが凝縮されたようなライブであった。
会場を埋め尽くす青い光の海。その中心に立つ彼女が放った一曲目『POLYHEDRA』から、物語は猛烈なスピードで加速を始めた。『AURORA』『シンシアの光』と続く序盤、圧倒的な声量と突き抜けるハイトーンが、観客の鼓動を強引にステージへと引き寄せていく。
今回のセットリストは、彼女のキャリアを象徴する名曲たちのパレードであった。切なさと強さが共存する『MEMORIA』や『ラピスラズリ』で見せた、心の深淵を覗き込むような繊細な表現。一方で、『シューゲイザー』や『PHOENIX PRAYER』で見せた、牙を剥くようなロック・スピリット。その振り幅の広さに、改めて彼女の表現者としての凄みを感じずにはいられなかった。
中盤、先日「みほのうた」でもTRUE自身が歌い上げた『GENESIS』が披露された際は、作詞家・唐沢美帆が込めた「言葉の重み」を、藍井エイルというフィルターが爆発的な熱量へと変換していく様を目の当たりにした。まさに、二人の才能が時空を超えて共鳴しているかのような、贅沢な瞬間であった。
圧巻だったのは終盤の畳み掛けだ。『閃光前夜』から『月を追う真夜中』、そして彼女の代名詞とも言える『IGNITE』へ。会場全体が地響きのような歓声に包まれ、最高潮のボルテージのまま本編を駆け抜けた。
アンコールでは、これまでの熱狂を包み込むような優しさと決意が満ちていた。『青く、青く』、そして『レイニーデイ』。最後を飾ったのは、やはりこの曲、『INNOCENCE』。空を駆けるような解放感に満ちた歌声が会場の隅々まで行き渡り、最高のフィナーレを迎えた。
10周年を越え、幾多の夜を乗り越えてきた彼女が歌うからこそ、その言葉一つひとつが真実味を持って胸に突き刺さる。藍井エイルの音楽は、いつだって私たちの孤独に寄り添い、戦う勇気をくれる。そのことを改めて骨の髄まで思い知らされた、至高の夜であった
POLYHEDRA
AURORA
シンシアの光
シリウス
BEYOND GAZE
GENESIS
心臓
MEMORIA
ラピスラズリ
シューゲイザー
PHOENIX PRAYER
流星
閃光前夜
月を追う真夜中
アクセンティア
ツナガルオモイ
IGNITE
~Encore~
青く、青く
レイニーデイ
INNOCENCE
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